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2007年4月15日
<授業の概要>
健全な環境がわれわれの未来にとって不可欠であることは誰もが認めることであろう。しかし、健全な環境を保全する実効性を伴った行動についてコンセンサスはない。環境問題はわれわれが想像する以上の複雑さと規模とをもっている。そのため、われわれは何をすればいいか、どのようにすればいいかを理解することは容易ではない。人間と環境のあり方、実効性を伴った行動に繋がり得るような方法で「人間−環境システム」を理解することが重要であり、環境という多様性に富んだ対象を、多様性をもった形で捉え理解することが肝要である。
そこで、本講義では、環境問題を哲学的・倫理学的問題、政治・経済的領域、社会制度、ライフスタイルなど多角的に取り上げ、一般に環境問題として取り上げられていることに留まらず、広く環境問題を理解するためのツールの習得を目指す。
<達成目標>
1.環境問題の基礎概念を理解する。
2.環境問題への多角的な視点について理解する。
<授業計画>
1.イントロダクション:環境と「人間」〜モノからコトへのパラダイム・シフト
2.環境と近代科学:環境問題解決へのパースペクティブ
3.環境問題の空間性/時間性:哲学的アプローチ
4.環境問題に対する政治学的アプローチ
5.環境と経済:環境の論理と環境の倫理
6.環境マネジメント・システム
7.環境と社会システム
8.持続可能な社会と環境教育
9.環境とモノづくり
10.環境と材料・素材技術
11.環境と水資源・河川管理
12.環境と建設:環境を考慮した構造物
13.環境と倫理:人類の幸福と価値観の転換
14.全体のまとめ
15.期末テスト
<評価方法と基準>
授業中の小テストないしは中間テスト(50%)、期末テスト(50%)を100点とし、総合得点60点以上を合格とする。
投稿者 kurishima : 2007年4月15日 10:14