「地域環境マネジメント」シラバス

<授業の概要>
 あらゆる人間活動は、それぞれ特定の地域において営まれている。人間活動による地域や地球環境への負荷が重要な課題として認識されるようになった今日、その活動の空間となる地域での人間活動の環境への影響を把握し、解決の道筋を見いだしていくことは重要な課題である。
 本講義では、こうした地域をベースとしたインフラの整備や廃棄物処理などの人間活動による総合的な環境影響の評価や解決策を検討するための、ライフサイクル思考などの評価・マネジメント手法の理論的学習、実際の適用例を学ぶとともに、具体的な例について実践する。

<達成目標>
1.ライフサイクル思考などの評価・マネジメント手法を理解する
2.簡単なLCAの計算ができる
3.地域における人間活動の評価を行い、レポート等を作成することができる

<授業計画>
1.地域環境マネジメントとライフサイクル思考
2.理論(1)〜ライフサイクルアセスメントの手順
3.理論(2)〜目的と範囲を設定する
4.理論(3)〜地域の特性を考慮する
5.理論(4)〜環境負荷・インパクトを計算する
6.理論(5)〜改善シナリオを作り、評価する
7.理論(6)〜経済コストをどう考えるか
8.中間まとめ
9.事例(1)〜地域のバイオマス利活用
10.事例(2)〜地域開発の環境効率
11.地域環境マネジメントの実践(1)
12.地域環境マネジメントの実践(2)
13.報告とディスカッション(1)
14.報告とディスカッション(2)
15.総括と期末試験

<評価方法と基準>
小レポート(30%)、期末レポート・報告(30%)、期末テスト(40%)を100点とし、総合得点60点以上を合格とする。小レポートは3回程度。

<教科書・参考書>
教科書は、後期開講前に学内掲示板に掲示する。
参考書は、随時紹介する。

<履修前の準備>
担当教員の「人間社会と環境問題(旧「環境学概論」)」、「地域と環境」、「生産と消費の環境論」を受講していることが望ましい。