地域と環境シラバス

<授業の概要>
 人間は地表の生物として自然に適応し、自然環境を利用しながら発展してきた。人間は自然環境のシステムの中で人文社会システムを形成し、時には自然環境の制約を受け、時には自然環境を改変しながら、居住空間の拡大、資源の開発、生産の増大といった活動を続けてきた。一方で、行き過ぎた自然環境の利用・改変は、様々な環境問題をもたらしている。
 本講義では、自然環境と地域社会との関わりについて、世界や日本の事例を踏まえつつ、考えていきたい。

<達成目標>
1.自然環境と地域社会の関わりを理解する
2.国内外で起きている様々な事象について環境に関連付けて説明することができる
3.具体的な事例を通じて、問題の解決にむけた具体的な対策を考えることができる

<授業計画>
1.地域システムアプローチ
2.人間社会と自然環境をめぐる議論
3.途上国農村における資源利用と変容(1) 〜焼畑は環境破壊か?
4.途上国農村における資源利用と変容(2) 〜緑の革命の功罪
5.途上国都市における環境問題 〜貧困とごみ問題
6.乾燥地域のエネルギー地政学 〜石油は枯渇するか?
7.中間まとめ
8.日本の農山村と社会変化(1)〜農林業と過疎
9.日本の農山村と社会変化(2)〜農山村と建設業
10.日本の都市における生活空間とサービス(1)〜時間と空間の制約
11.日本の都市における生活空間とサービス(2)〜生活行動とサービス
12.地域の構造変化と環境問題の顕在化
13.地域の持続性をどう考えていくか(1)〜資源・環境
14.地域の持続性をどう考えていくか(2)〜モビリティと社会
15.期末テスト

<評価方法と基準>
小テスト(30%)、中間テスト(30%)、期末テスト(40%)を100点とし、総合得点60点以上を合格とする。中間テストはレポートに変更される可能性あり。

<教科書・参考書>
特に教科書は指定しない。参考書は随時紹介する。