【授業の概要】
我々人間は、環境を利用・改変しながら自らの生活を発展させてきた。しかしながら、環境の回復機能を超える過度な利用・改変によって、様々な環境問題が生じている。環境問題は様々なレベルで生じており、その要因は複雑に絡み合っている。
そこで、本講義では、こうした現代社会の抱える環境問題について、具体的な事例を踏まえつつ、考えていきたい。
【達成目標】
1. 人文社会的側面と環境問題の関わりを理解する
2. 環境問題を様々な視点から考える
3. 環境問題について自らの考えを述べることができる
【授業計画】 受講者の理解度等によって、順番・内容が一部変わることがあります
1.イントロダクション:講義の目的、授業計画
2.環境問題の変遷(1):環境問題の系譜-古代~中世
3.環境問題の変遷(2):環境問題の系譜-近世~
4.環境問題の変遷(3):モノづくりと公害問題
5.環境問題の変遷(4):公害対策の技術と政策
6.環境問題の変遷(5):公害問題から環境問題へ
7.中間まとめ
8.人間社会が直面する環境問題の整理
9.気候変動問題(1):地球温暖化の要因と結果
10.気候変動問題(2):気候変動への対応
11.廃棄物問題(1):ごみの発生と社会構造
12.廃棄物問題(2):ごみ処理に関わる諸問題
13.廃棄物問題(3):リサイクルは環境によいか
14.授業のまとめ
15.総括と期末試験
【評価方法と基準】
小テスト(30%)、レポート(30%)、期末テスト(40%)を100点とし、総合得点60点以上を合格とする。
出席が2/3に満たない場合、提出物が未提出の場合、期末試験を受けることはできません。
【履修前の準備】
(1)この科目は、「環境学概論」(09年度以前)として開講されていたものであるため、「環境学概論」の単位を有する者はこの科目を履修できない。
(2)希望者が教室定員を超えた場合に1回目の授業で課題による履修制限を実施する。そのため、1回目の授業は必ず出席すること。
(3)履修制限後の追加履修は認めない。
【オフィスアワー】
月〜木曜日:講義時間外(大宮、研究室) 金曜日:講義時間外(豊洲、講師室)