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2009年4月 2日
<授業の概要>
健全な環境がわれわれの未来にとって不可欠であることは誰もが認めている。一方、環境はわれわれが想像する以上の複雑さと規模とをもっており、われわれは何をすればいいか、どのようにすればいいかを一概に理解することは難しい。そのため、環境を扱う学問領域は多岐にわたり、問題へのアプローチの仕方も様々である。そうした環境に関する学問的アプローチは、一般的に「環境学」と総称される。
本講義は、そうした「環境学」の入門であり、特定の環境問題やアプローチに特化することなく、倫理学、政治学、経済学、社会学、地理学、人類学など人文社会科学から環境への様々な学問的アプローチを広く浅く取り上げ、その基本的な考え方を学ぶものである。
<達成目標>
1.環境学の基礎概念を理解する。
2.環境への多角的なアプローチについて理解する。
<授業計画>
1.イントロダクション
2.環境のとらえ方(1):「モノ」から「コト」「ココロ」へ
3.環境のとらえ方(2):主体的環境論の視点
4.環境と倫理(1):自然と人間
5.環境と倫理(2):時間性と有限性
6.環境と経済(1):共有地の悲劇と外部性
7.環境と経済(2):環境問題への経済学的アプローチ
8.中間まとめ
9.環境と社会(1):生活と環境との距離
10.環境と社会(2):社会的ジレンマを乗り越える
11.環境と政治:環境問題の政治性
12.環境マネジメントシステムとCSR
13.環境とモノづくり:エコプロダクツをめざして
14.全体のまとめ
15.期末テスト
<評価方法と基準>
授業中の小テストないしは中間テスト(50%)、期末テスト(50%)を100点とし、総合得点60点以上を合格とする。
<教科書・参考書>
テキスト、参考書は必要があれば開講時に紹介する。
<履修前の準備>
(1)当該科目を選択必修とする学科は、下記の履修優先時間帯に履修することが望ましい。
・電気工学科:前期火曜日3時限
・土木工学科:前期木曜日1時限
・機械機能工学科:後期火曜日3時限
(2)履修希望者が多数で、履修優先時間帯(上記参照)の場合、該当する学科を優先的に履修可とし、残りについては課題による履修制限を実施する。ただし、優先学科であっても、課題提出は必須とし、課題の提出のないものは履修を許可しない。
(3)履修希望者が多数で、履修優先時間帯でない場合、課題による履修制限を実施する。
(4)履修制限後の追加履修は認めない。
投稿者 kurishima : 2009年4月 2日 15:28