司馬遼太郎 「坂の上の雲」
いわずと知れた名作。中学校時代は海軍好きで秋山真之も好きだったのですが、実は司馬遼太郎を食わず嫌いしていて、これまで読んでいませんでした。2巻でアルフレッド・セイヤー・マハンが出てきてびっくり。なるほど、私が歴史から地理に進んだのは必然という気がしてきました。
木村元彦「オシムの言葉」
ストイコビッチ好きの私は作者の作品である「誇り~ドラガン・ストイコビッチの軌跡」を以前に読んだことがありました。今回はミーハーな気分で読み出したのですが、この本はとてもよい!!。正直、泣きそうになりました。それは、この本で書かれているものが、実はオシム氏そのものの話というよりもオシム氏の履歴を通して見えるユーゴの悲しみだからです(第2章以降)。昨日まで親しく語り合っていた隣人と突然殺し合いになるという民族主義の残酷さが、戦争そのものを語るよりも、オシム氏やサッカーというフィルターを通すことでより現実感を持って迫ってきます。この本はサッカーそのものに興味がなくても読めます。
もちろん、オシム氏自体のすばらしさについても十分に書かれています。オシムが代表監督についてなかなか首を縦に振らなかったことについて「結局金でしょ」と奥様方に人気のファイナルアンサーな某司会者言っていましたが、これを読めばそれがすべて吹き飛ぶことでしょう。
ハロルド作石「ストッパー毒島」
野球漫画です。しかもかなり前です。大学時代のソフト部の友人に薦められて読んだ漫画です。最近、草野球をするようになって、また読んでみたくなり、ダンボールの中から引っ張り出してきました。ストーリー自体は特に目新しいものではないのですが、キャラの書き方、パリーグに対しての愛情のこもった描き方が秀逸です。野球好きの方にはお勧めです。
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